法要について
今日、私たちがあるのは他ならぬ先祖の人々のおかげで、ご先祖様の誰一人欠けても
現在の私たちは存在しません。
法要は日々の生活や仕事に追い回される自分を見つめ直し、様々なご縁で生かされていることを
再認識し、ご先祖様の冥福を祈り感謝する大切な区切りの行事です。疎遠になりがちな
親戚などが“故人のご縁”で集まり、近況を伝え合い故人を偲び、さらには若い世代に
家族や親族の縁を肌で感じてもらうのが法要の意味かもしれません。
◆法要の時によく聞く言葉
①追善供養
この世に生きる私たちが、よい行いをして、徳を故人に振り向けるという形を
とることでご先祖様の冥界での幸福を願うためにおこなう法要のこと。
法要だけでなく、日常のなかで行った良い事も追善供養になります。
(亡くなった後からも故人に対して何かがしてあげられるってとても優しいことですね)
②中陰(ちゅういん)
仏教で人が死んでからの四十九日間を指します。死者があの世へ旅立つ期間で死者が
生と死・陰と陽のあいだに、いるために中陰といいます。
③満中陰(まんちゅういん)
満中陰とはその中陰が満たって四十九日目の忌明けを迎え、
死者があの世へ辿り着いたことを意味しています。
④祥月命日(しょうつきめいにち)
人が亡くなった日のことを「忌日(きにち)」「命日(めいにち)」と呼び、
毎年めぐってくるその命日を祥月命日と呼びます。また、月ごとの
命日を「月命日(つきめいにち)」 といいます。
ちなみに一周忌を「小祥忌(しょうじょうき)」
三回忌を「大祥忌(だいじょうき)」という言いかたもします。