小さなお葬式について Part4
小さなお葬式を成功させるポイント
小さなお葬式のトラブルとしては、「お別れできなかった方々からのお叱りを受ける」というのが代表的なものです。例えば、親戚には知らせず、家族だけで見送った後で、「どうして知らせなかったんだ!」と起こられてしまうのです。また、葬儀後の弔問客が途切れず、対応で疲れてしまうというのも、小さなお葬式でよくあるトラブルです。
実は、小さなお葬式にまつわるトラブルのほとんどが、「お別れしたかった」という方々の気持ちからうまれてくるもの。小さなお葬式を成功させるポイントは「お別れをしたいと思っている方々を、ないがしろにしない」ということなのです。
でも、内々だけで見送りたいというご遺族の気持ちと、お別れしたいという方々の気持ち、相反するそれぞれの気持ちに兼ね合いをつけるには、どうすればいいのでしょうか?
「これが正解!!」というものはありませんが、いくつか例を上げるとすると、
後日お別れ会を開く、四十九日法要にお招きしてお別れしていただくなど改めてお別れの場面を作る方法。
ご葬儀後に「故人本人の希望で密葬を済ませましたが、○月○日に偲ぶ会を執り行います」というようなご報告と案内をお送りするというのはどうでしょうか? こうすれば、お葬式では要望どおり身内だけで過ごし、関係者にもお別れしていただくことができます。
また、お通夜を身内だけにして、告別式は一般参列者にお越しいただくという方法もあるのかもしれません。
どちらにしても、故人はいろいろな方とのご縁があって人生を過ごされたということを忘れず、
関係者の方々への配慮を忘れなければ、小さなお葬式を皆が納得し、成功させることができるのです。