小さなお葬式について
家族葬、密葬あるいは直葬という言葉がテレビや新聞又は雑誌などでもたくさん取り上げられるようになりました。実は、この様なお葬式の形については確かな決まり、規定というものは現段階ではなく、言葉が独り歩きしている状態です。細かな決まりがないため、受け取り方でどのような解釈もできるのがこれらの葬儀なのですが、それぞれがどのような葬儀なのか知っておくと、葬儀を考えるときもご要望がまとまりやすいと思います。
【家族葬・密葬とは】
家族葬・密葬とは、あまり外部にはお知らせしないで、内々だけで執り行なう葬儀のことを言います。
本来『密葬』とは後日、改めて『本葬』を行なう前に近親者で葬儀を行なうことで家族葬とは別の意味を持っていましたが、現在ではこの二つの言葉は、ほぼ同じ内容の言葉として扱われています。
『内々』を指す『お知らせする範囲』とは、ご親族までなのか、仲の良い友達までなのか、特に定義されていません。お別れにお越しいただきたい方にお知らせしているのが現在の「密葬」であり、『家族葬』なのです。
いま現在は、ご家族の方がそれぞれに考えた家族葬を行なっていらっしゃいます。人数で言えば5名かもしれませんし、30名かもしれません。もっと沢山の方が参列されていても家族葬という場合もあるようです。
家族葬・密葬といっても一般的なお葬式とお送り方に違いはありません。参列される方が少なくなり基本的には『小さなお葬式』といった位置づけです。ですから、お寺さんなどにお願いして通夜、葬儀は通常通り執り行うのが一般的です。
【『火葬式』『直葬』とは】
一言で言えば、火葬だけ行なうお葬式です。これまでお葬式といえば通夜と葬儀を行い、火葬を行ないましたが、直葬(火葬式)では2日間の宗教儀式を省略し、最後の火葬だけを行なうことになります。