みや散歩 「札所7番 青苔山 法長寺(牛伏堂)」
宗派:曹洞宗 本尊:十一面観世音菩薩
「牛伏堂」の由来
七番法長寺のことを「牛伏寺」ともいいますが、それにはこんな由来話があります。
むかし昔のお話です。ある日、お百姓さんが草を刈っておりますと、どこからともなく一頭の牛がやってきて、地べたにぺったりとすわり込み、動かなくなりました。
「はて、ふしげだわい」と、お百姓さんが眺めておりますと、夜になってから一人のお坊さんがあらわれました。「牛のすわっているところを掘ってみなさい。そこに御堂を建ててなさい」といって、いつのまにか姿を消してしまいました。
お百姓さんは、さっそく牛がすわっていた草の下を掘ってみますと、りっぱな十一面観世音像があらわれたのです。
お百姓さんはすぐに御堂を建てて、像を安置しました。
お坊さんは、観音さまの化身だったといわれております。それからは、この御堂を「牛伏堂」と呼ぶようになったという事です。