第17回 「要トンネル」
~2年8か月かけて人力で掘り上げた~
”要トンネル”へ行って参りました。
「要トンネル」は合角ダムの上流旧倉尾中学校入口すぐの所にあります。ダイナマイトとたがねを用いて投げ石の岩壁に掘ったトンネルです。
要トンネルの「要」とは、工事に従事した黒沢要人(くろさわ かなめ)氏の名をいただいてつけたそうです。
以前は、伐採した木材の運搬は、雨季の増水を待ってから川の流れを利用して運ぶ川狩りでしたが、要トンネルが出来た事により、自動車で運べるようになりました。すぐに現金にする事が出来たので人々の暮らしを豊かにしたそうです。
しかし、そのかげには受益者の土地の無償提供や労働奉仕等、村民の犠牲がはらわれているようです。
トンネルの表面がゴツゴツしています。バスも通っていたというトンネルです。
「昭和弐拾壱三月壱拾五日主竣工」と刻まれている
2011年1月には、直線の広い「新要トンネル」も完成しています。要トンネルは、岩が覆いかぶさって出来ている珍しい見所のあるトンネルでした。
トンネルの下を流れている川がとても綺麗でしたよ!