「オッペショル」の巻
オッペショルとはおりくじくこと。
「あんまり鼻がたけぇーから、オッペショッてやった」といえば、鼻高々と自慢するから、グウの音も出ないほどに言い込めてやったという、これも鼻高々の言い方である。
似た言葉にオッペスがある。普通、オッという接続語は「オっ切る。オっ欠く」のように「押し」が転じたもの。ではペスはというと連想されるのが、若狭の名物のヘシコである。これは若狭湾でとれた、イワシ、ニシン、フグなどに重石をして漬け込んだ魚の粕漬けで、代表として知られているのがサバのヘシコ。ヘシコは重石で「圧し込む」からきた名称という。
そういえば押しくらまんじゅう的な様子を「押し合い、圧し合い」という。ヘスとは圧力を加えることである。というふうに考えてみると、折りくじくことをいうオッペショルは「押し圧し折る」を早口で言うとこうなることがわかる。