お位牌について
■お位牌とは
お位牌とは亡くなられた方をしのぶため、主に戒名(故人にお寺様がつける仏教徒の名前)を書いて仏壇に安置する木製の牌をいいます。
もともとは、二、三世紀ごろ中国後漢時代に儒教のならわしとしておこなわれたといわれています。
■お位牌を作る時期
一般的に亡くなられたときには、白木のお位牌をお寺様より頂きますが、白木のお位牌は四十九日までの仮位牌ですので、四十九日の法要に合わせて本位牌(漆塗り等の位牌)を準備するのが一般的です。 もし忘れてしまった場合や仏壇の中に白木のままになっているお位牌があれば、次の命日か○○回忌法要に合わせて準備するのもいいでしょう。
■位牌の種類
・白木位牌
白木位牌とは、葬儀の時、祭壇の上に安置し、葬儀後も故人の魂は白木位牌に入っております。
白木位牌は、本位牌を準備後、お世話になっているお寺へお願いして、白木位牌の魂を本位牌にうつし、御住職に開眼していただきます。
・本位牌
本位牌には塗位牌(漆を塗り金箔や金粉などで加飾した位牌)、唐木位牌(黒檀や紫檀)、台座に板が数枚入った箱が付いている※回出(繰出)位牌などがあります。
■選び方のポイント
初めて位牌を選ぶ場合は、仏壇の様式やサイズに合わせてお仏壇との調和を考えて選択されるといいと思います。位牌の大きさは、仏壇とのバランス、ご先祖の位牌がある場合は、大きさ、形などを参考にします。
またすでに※回出(繰出)位牌が自宅にある場合は新しい仏様を先祖と一緒に回出(繰出)位牌にお入れすることができます。この場合も、御住職による開眼供養が必要になります。
また、ご夫婦の場合には、ご夫婦の戒名を左右に並べて文字を記すことも可能です。
このようなお位牌を夫婦(めおと)位牌と呼びます。
■まつり方(置き方)
お位牌を仏壇の中にまつる場合 、中央上段は避けて、一段下の右か左が一般的です。あるいは、仏壇の構造によっては上段にする場合はご本尊さまの左右にまつっても構いません。
複数あれば古い位牌が右、新しい位牌が左になります。
※回出(繰出)位牌表板には「○○家先祖代々之霊位」と記して、中には10枚ほどの板が入りお一人ずつの戒名を書き込むお位牌です。