喪中はがきについて
12月になり、そろそろ年末年始の準備が始まります。読者の方より「喪中はがきが届いたらどうしたら良いのですか?」とご質問をいただきましたので、今回は喪中はがきを受け取った場合、どのような対応をしたらよいのか?をお伝えしたいと思います。
- 年賀状を出す前に届いたら
喪中はがきが届いた場合、その方は喪中となるため、こちらも年賀状でのご挨拶を控えるのがマナーです。
そのような場合は「喪中見舞い」、又は「寒中見舞い」を送る方法があります。
「喪中見舞い」の場合は時期を選ばずに送れます。
はがきは白紙、淡いグレーやブルーがおすすめです。普通切手は、カラフルでない花の切手があるので、そちらを使うとよいでしょう。文章は、頭語や結語は不要です。また、賀詞といわれるおめでたい言葉も避けます。「頑張って」や「元気を出して」などの言葉やアドバイスのつもりで書く「早く忘れて」などの言葉も避けましょう。ご遺族には悲しむ時間も必要です。悲しい気持ちを否定せず寄り添い、体を気遣う言葉や、故人の思い出を共有するような言葉選びを心がけてください。
そして喪中見舞いを送る時は、お線香や喪に服されているご遺族への心遣いや励ましの意味を込めて、お茶やお菓子などを贈るのも良いですね。
「寒中見舞い」の場合は年明けの松の内が明けてから立春(1月16日~2月3日(年によっては2月2日)まで)に送ります。喪中見舞いの代わりとして寒中見舞いを出す場合は、新年の挨拶と取られるような文章を書かないように気を付けましょう。基本的な手紙の構成と同じように、季節の挨拶、相手の安否を尋ねる文章、自分の近況と締めの文章の順で書くと良いですね。
2.年賀状を出した後に届いたら
喪中はがきをいただいたのに入れ違いで年賀状を発送してしまった場合には、すぐにお詫びの手紙を書きます。
文面は誤って年賀状を送ってしまったという旨を素直に詫びると共に、ご不幸を知って驚いた気持ちや故人の冥福を祈るお悔やみの言葉を添えると良いでしょう。
3.喪中はがきで亡くなったことを初めて知った場合
お悔やみの手紙と共にお香典やお線香などお送りする方法があります。もしくはご家族の予定を聞いて弔問に伺うのも良いかもしれません。
そこまでの関係性でなければ、喪中見舞い又は寒中見舞いのはがきを送ると良いでしょう。